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あのひとのこと

Category : 小説
[ 2011.02.11 Fri | C(0) | EDIT ]
中学生に上がる少し前くらいに出会って、心臓を撃ち抜かれたみたいに惚れた作家さんがいる。
私が出会いたかったのはまさにこういう作家さんだ、と中学の頃に思ったのを記憶している。
すごく好きで、憧れて。他にも好きな作家さんは色々いたけど、そうではなく、特別だった。
ただし、ずっと追い続けていくのが、つらくなる人だった。…と、思う。
長い年月が経つけれど、今では好きなのかそうでないのかも、もはや分からなくなってしまった。
それでも、興味を失って無関心になれるほど気楽な存在になったわけでもなくて、
いまだに存在に反応してしまうほどの執着はある。

言葉で表現しきれると思わないけれど、あえて言うなら、その人の小説は痛かった。
電波的なイタイ意味でも、グロい作風とか死の表現がリアルでとかいう意味でもなく、
文章が弓矢のように飛んで刺さってくるみたいな、そういう痛い感じ。
切ないとか悲しいとか、感情を揺さぶられて胸が痛い・苦しいというのとも違う。
例えば登場人物の心情に感情移入して…ではなく。
つらく苦しいストーリー展開で、シーンで…というのでもなく。
紡ぎ出す文章そのものが、そういう要素を持っているとしか思えない。
だってほのぼのとしたシーンですら、痛みを感じさせられるのだもの。
しかも特定のシリーズだけじゃなく、どれもこれもなんだもの。

目に見えない心痛なのに、それはまるで、肉体的な痛みのような感覚。
何故痛いのか分からない、なのに痛い。理解できないのに確かに痛い。
悲しい話だから胸が痛むのだ、と理解できれば甘んじて痛みも受け止められよう。
おとなしく感情移入して泣ければ、痛みは涙で緩和されたり浄化されたりするかもしれない。
でもそうではないから。泣けば消えるような、そういう痛みの種類ではないから。
物語を読めば痛いのではなくて、文章に触れるだけで痛い。
そして、触れるだけでなく形を感じ取ってもやはり痛いんだよ。
形作っている文章、作品そのもの全て。
言葉が硝子の破片で出てきているみたいだと思う。

でも、出会った最初から全部が全体的にそうであったわけではなくて、
徐々に顕著になっていった気がする。
初期の頃から垣間見えていただろう「それ」の片鱗にこそ、私は惹かれたのかもしれないし、
顕著になっていく「それ」が私に及ぼした影響というのも大きかったと思う。
何故かというと、純粋に好きだと大きな声で言えなくなってしまった今でも、
出会った頃からずっと、いまだにある意味での憧れであることは確かだからだ。
出会った当初、自分がどう感じ考えていたかは覚えてないけれど(なにせ小中学生の頃の事だ)、
数年前、悩み求めもがいていたあの頃の自分がどうしたかったかを鑑みるに、
私がどうにかしたかったことの形は、彼女がしているようなことなのだなぁと。
…抽象的過ぎてなんにも説明できてないけれども(笑)
良く言えばそれは、憧れなんだと思う。

愛しても、憎んでも、
惹かれ求めて、恐れて避けて逃げても、
私にとっての、光であり闇であるんだろうなぁ。

なんでこんなこと唐突に書いたかって、数年ぶりに読んでも相変わらずだったからでした。
痛みを発散させたくて書いた。後悔はしてないぞ。
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